1763年11月より約5ヵ月間、当時7歳のモーツアルトが父親と姉のお供でパリに来た時に滞在した建物で、当時はバイエルン駐仏大使アイク伯爵の館でした。この最初のパリ滞在時に、ヴェルサイユ宮殿での演奏が実現し、国王夫妻はもちろん、ヴェルサイユの貴族たちも神童モーツァルトの才能には驚嘆し、一家を手厚くもてなしたとのことです。
モーツァルトの滞在以外にこの館を有名にしているのは、この館の当初の女主人カトリーヌ・ド・ボーヴェとルイ14世のエピソードです。1654年、当時すでに40歳代だった彼女「当時の名前はカトリーヌ・べリエ(Catherine Bellier)」 は、16歳のルイ14世に愛の手ほどきをしたことによって、その母のAnne d’Autricheより莫大な財産が与えられ、商人だった夫のピエール・ボーヴェ(Pierre Beauvais) と共に貴族の称号を与えられ、この瀟洒で美しい貴族の館を建てたとのことです。
ボーヴェ館は、現在、パリ市管轄下の行政控訴院という公共の建物に修復されています。
Hotel de Beauvais
68 Rue Francois Miron



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